この比較は私の限られた知識の中で実施したものであり、検索結果に誤りがある可能性が多分にあります。あくまでも参考値として見てください。
パトリス海外とJP-NETはどちらもDocDBのデータを基に構築されてい(ると聞いてい)ます。
だとするとデータ投入のタイムラグがあるにせよ検索結果は同じになるはず・・・と考え検索結果を比較しました。
検索キーはIPCを使用しました。また、パトリス海外においては欧州特許は公開と特許別々にしか検索できませんのでJP-NETも同じように分離して検索しました。また、かなり高価なデータベースであるデルフィオンとも検索結果を比較しました。結果は以下の表のようになりました。
おおまかに言って、
検索数:デルフィオン > JP-NET > パトリス海外
となりました。
パトリス海外とJP-NETの検索結果に大きな開きがでたのは意外でしたが欧州特許における乖離の原因は突き止めましたので後で説明します。
デルフィオンとの差の原因はまだ調査していないのでわかりません。デルフィオンではA2公報、A3公報などが重複カウントされるなど1ケースが複数件としてカウントされているのではないかと疑っていますがまだ検証していません。近いうちに追跡調査して報告します。
ちなみにここでは数値を出していませんがトータルパテントでも同様の調査をしました(試用のため使い方が良く分からず、公開日ベースで集計)。数字的にはかなりデルフィオンに近い値となっています。
パトリス海外とJP-NETに関し特に大きな差が出た欧州特許の調査結果について、パトリス海外で漏れた案件を眺めてその原因がわかりました。
パトリス海外ではIPCとして公報IPCを使用しています。IPC-Rには対応していません。
JP-NETもリリース当時聞いたときにはパトリス海外と同じく公報IPCを使用していると言っていたのですがどうやら、現段階ではIPC-Rまで対応しているようです。
下の表をご覧ください。この表はJP-NETで検索されたもののパトリス海外では検索されなかった特許に付与されたIPCを示しています。参考用にesp@cenetでのIPC付与状況とデルフィオンのIPC付与状況ものせています。IPC付与の差が検索結果にひびいていることがわかります。
パトリス海外もJP-NETも残念ながら現在のところECLAには対応していません。欧州特許を漏れなく検索するにはやはりECLA(とIPCの論理和演算)が必須だと思いますので今後の進化に期待したいと思います。
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