2009年1月24日土曜日

書籍 Patent Searching

評価:★★★☆☆

米国特許検索のリファレンスを探してこの本にたどりついた。特許DBは日々進化しているため、参考書は新しい方が良い。この本は2007年刊行なので、鮮度的にも手ごろだと思い購入した。

US-CLASSに関するもっと詳しい解説を期待していたが残念ながら通り一遍の解説しか記載されていない。IPCの記載も淡泊すぎる。恐らく、米国では最初にUSCが付与され、コンコーダンスでIPCが自動付与されるはずだから、IPC使用の問題点があるはずだ。そのような記述は一切なし。IPC-8に対するUSPTOデータベースの対応などの情報も少し期待していたが触れられていない。
USC使用上の注意点、テーマの改廃情報や、メンテナンス情報はどう調べればよいのか?、USCの付与範囲(という概念があるのか?)を調べる方法はあるのか?
などの情報が知りたい。

近接検索機能を駆使し、キーワードを構造的に使って検索する例があり、その点は若干参考にはなったが、ここまでキーワードを組み合わせて検索する意味があるのか疑問。こんな検索法を使う調査目的はなに?、特許保証には使えないし、出願前調査だとしても漏れが多すぎると思う。

この本全体の見出し項目を見ると重要なポイントはきちんとあげられているが、「ここがノウハウ」「ここが知りたい」という部分はさらりと1,2行の記述で流しほとんど触れられていない。だし惜しみの感がする本であった。

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