2008年10月24日金曜日

米国 特許権利範囲の不明確さが問題なんだ

A Lack of Definiteness (from Just a Patent Examiner)
最初にお断りしておきますが、この元記事の趣旨(Lack of Definiteness)は非英語圏出願人の翻訳品質をけなすものではありません。最後のおまけで以下の記述がありましたので私がこの部分のみ拾い出しました。元記事の内容はとても興味深いですのでぜひお読みください。


I hate picking up a new application which claims foreign priority, because I know that there is a good chance that I'm going to have to spend an inordinate amount of time just to figure out what the heck is going on.

この気持ち良くわかります。私も7月から外国関係の実務を担当することになって、中間処理をしていますが翻訳品質がひどい明細が沢山あります(これまでの担当者は何をしていたんだ!!とぶつぶついいながら対応しています)。特許明細としてのルールにのっとっているが、技術内容を理解できていないためとんでもない翻訳をしているもの。基礎出願の文書に忠実すぎて何を言いたいのかわからないもの(日本語に問題があり翻訳者の責任ではない、でも、私が期待するのは明細の「内容」に忠実に翻訳してくれる優れた翻訳者)などなど。翻訳品質の悪い日本からの出願を、これまた英語を理解していない、非英語圏出身のUSPTO審査官が審査したらとんでもない発明が特許になるかもしれません。

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