2008年6月9日月曜日

日本 登録調査機関

特許庁が出願の実体調査時に先行技術サーチを外部に委託しているのは周知の事実であり、最近はIPCC以外に調査を担当する民間の登録調査機関が多数できていますが、最近そのサーチャーになるためのハードルがかなり高くなりつつあるということを初めて知りました。
確かにかつては、サーチ業務が合わなくてIPCCを辞める人がかなりいるとは聞いていましたが、入社の段階ではまず落ちないというのが私が属する業種(会社)の常識でした。

私の勤務する会社からもIPCCへ出向する人がかなりおり、それらの人たちが今は地元の登録調査機関へ転籍したりしています。以前まだOBがIPCCに居た頃に東京出張の折にIPCCのサーチルームを見学させてもらいました。OBに会ったりもしましたがOBの方たちは左団扇で余裕の様子でした。これらのOBは知財経験もある方達なので純粋な技術者と比べれは有利であるのは確かですが、その後も、会社で定年を迎えた純粋技術者が調査機関へ再就職するのを見て、まだまだ需要が供給を上回り、売り手市場だと思っていました。

でも、最近、技術者→知財(ただし出願、応答がメインで調査業務はほとんどしない)の方が定年後に調査機関に出向し、長期研修の末に最終面接に落ちて帰ってこられました。聞くところによると、今回応募した分野は3人中1人しか合格しなかったとのこと、今はレベルに達していなければ容赦なく落とされるのだそうです。

まあ、当たり前と言えは当たり前なのですが認識を新たにしました。私も現在、調査に関わっている身ですので将来定年後はサーチャーもいいなあと思っていましたがそのころは買手市場になっているかもしれません。もっと、自分のスキルを磨かなければいけないと思う今日この頃です。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

技術者→知財コースですが、調査専門の人が周りにいないので、一般的なサーチャーのレベルってよく分かりません。自分では、「できる」と思ってますけど・・・。

toy-san さんのコメント...

bjmpさん、いらっしゃい。
調査時の分類の選定やスクリーニングの基準に確たるポリシーを持っていないといけないらしいです。この方は、もともと調査は得意でなかったので過去の類似案件の検索式を参考にして調査レポートをまとめたのですが、「なぜ、この範囲で階層指定をやめているのかな?」と疑問を持ちつつレポートを作成し、そこをことごとく面接官に突かれたと言ってました。